処分を招かないためには…「捨てないこと(飼わないこと)」


外来動物と問題への関心を高めたい…

多くの皆様が読んでくれて、感じてくれて、考えてくださっているのを感じています。ありがとうございます。

コメントくださった皆様、シェアやリブログして啓発に協力してくださった皆様、ありがとうございます。


このアライグマが、私たちの心に問いかけ、残すことは大きいと思い、そうじゃなきゃいけないという思いからブログを書かせていただきました。
が、とても多くの皆さんが考えてくださってることが私にも伝わっています。

『特定外来生物』ここまでになる経緯は、無責任な飼育者が逸走や遺棄から招いた事態『罪』によるものです。

本来、日本にいない動物をペットにすることが招く悲劇や不幸を知り、これを機に外来種について関心を持って考えてくださる方々が増えることによって、日本に存在する『ペットブーム』に異議を呈し、私たちが警鐘を促しあって『ペットブーム』を撲滅させていきたいのです。


可愛いだけでは、適正飼育や終生飼育ができないように、可哀想では救えないんです。私たちが出来ることは、愛護観念、正しい動物愛護の心を持ちあうこと、共通の知識や意識を共有することだと思っています。

私たちが求めるようなことをしないことで防げることを理解し、輸入される動物の不幸を招かない広げない減らしたい、その一心です。

買ったペットを害獣や外来種指定とされて駆除対象になどしないこと。日本の在来種を絶滅から守ることや日本の生態系や日本にしかない美しさや自然を守ることにも繋がります。


このアライグマについては、動物園などに引き取り先がなければ処分されると思われています。(ペットとしての飼育を既に禁止されていますので、一般譲渡は禁止されています。)

そして、このアライグマ一匹だけのことではないことも理解してほしいことなのです。可哀想だからと引取先を求めるのは簡単ですが、自身が保護飼育する身ではないのですから無責任なことでもあります。そして全国でどれだけ多くのアライグマが野生化し繁殖し、どのような被害がでているのかも正しく知るべきところにあるものだと思っています。




このような署名はやめてください…

外来生物法で、特定外来生物に指定されている動物である『アライグマ』を、未だにペットとして売買や飼育ができると思っている方がおられるようです。

環境省のサイトから勉強した内容を私も以前のブログにも書かせていただきましたが、関心を持たれたなら、先ずは環境省のサイトを開いて、どのような被害があり、どのくらいの報告があり、専門家を通しての今後の懸念から、指定動物となったのかを知り、日本に暮らす私たちには必要な法律を知って学んでほしいです。

⚠️ 輸入、販売、飼育、保管、運搬が禁止。アライグマは外来生物法上で特定外来生物であり、野外に放つ事は原則禁止です。許可なく野外に放つと、個人の違反者には、懲役3年以下又は罰金300万円以下、法人は罰金1億円以下が科されます。


野生動物はどこでいきていけばいいの?殺処分をやめて!
港区のアライグマを山に返したい

本来いていい場所である山にいただけで、ただ街中に迷い込んでしまっただけで野生動物達をゲームのように捕獲し殺処分する。

こんなに命を無駄にしていいのでしょうか?昨日赤坂の木の上にいたアライグマ。現在捕獲され飼い主が現れなければ殺処分となります。

このアライグマは山の餌不足ででてきてしまったのか。。野生動物は意味もなく危険な街中にでてくるわけがありません。山に返す、動物園などに連絡してみる等手段はあったはずです。

それをただ殺処分で済ませようとする人間第一の考えが許せません。動物を殺すのではなく動物の一生を自然に全うできるように。

まずは第一歩としてこのアライグマを山に返したいです。みなさんの声が集まりしだいアライグマの声として赤坂署に届けにいきます。きっと一日、二日程しか時間はありません。1人でも多くの方にお願いします。


間違えても、勝手に移動させたり、日本の山に返すなどがあってはならないことです。犯罪であり違法行為です。

ブログを読んでくださってる皆様なら既に御理解いただけてる事であるはずなので大丈夫だと思っていても、こうした無知な情報の共有や署名活動の拡散、署名は絶対にされないように皆様お願いいたします。


将来的な意味のある署名を行うならば…
  • 購入者に行う終生飼育の署名。
  • 動物の遺棄などの罪を問うことか難しいとされる責任を負うべき飼い主を識別できるように、所有者明示(マイクロチップ装着と登録)を徹底した販売の提案。
  • 明確な輸入ルートと販売数の規制。
  • 将来的には外来種の野生動物の輸入を禁止までも目標とする法律の制定。
このようなものを求めてはいかがでしょうか…。皆様ならどのようなことを考えますか?



代替え案?…

動物を好きな人たちの間では、何かといえばこうしたやりとりがあるのも目にします。このような発言こそ悲しさを膨らませるものはないですね…

下のTwitterの投稿された方の投稿は、上の署名を拡散されていたことから、多くの方とのやりとりがタイムラインに流れてきました。

とても丁寧に親切に知らないであろうことを教えられる方や指摘されてもいましたが、処分されることに対しての強い反応でしかなく残念にも感じました。せめて、ハリネズミやカワウソなどの他の輸入された動物たちがアライグマのようにならないようにと啓発の声をあげていただけたらという思いを感じました。


無理矢理捕まえて殺処分、は、やはりどこまでも人間のエゴに感じます。

現在いるアライグマが当時ペットして輸入された個体であるとは寿命的に考えにくく、逃したり遺棄されたアライグマが野生化して日本で繁殖をしたものです。全国に広がる野生化したアライグマの繁殖や定着をはじめとる被害拡大を防ぐために捕獲と駆除は全国で行われています。調べれば各地の自治体による報告があります。


何度も提案して居る様に、日本もドイツのティアハイムを見習って、殺処分にかかっている何億という費用で国営のシェルターを建設する事が最善策だと思います。
保健所の職員も殺すより保護動物を生かす為に働く方が有意義だも思います。その為の署名をするべきですよね。

犬や猫と分けて考えないられないようなので、このままでは話が正しく理解されないようです。

愛護動物であるペットから所有者明示のない犬や猫が所有者不明の犬や猫となること。ペットから特定外来生物に指定されている動物になること。この違いを知らなければならないでしょう。

殺処分費用でシェルター運営が出来る、それを求めるべきだというものについてですが、私は犬や猫の保護施設についてもシェルターが増えることが一概には良いことだとは思っていません。

常に犬や猫のことでも述べている通り、譲渡や保護動物への取り組みが行われてる一方で処分されるには理由もあるわけです。なにより大事なのは、飼い主となる私たちであり、処分を防ぐのは飼い主の責任です。他のどこかに所有者の持つべき終生の責任を求めるものではありません。

ただでさえ収容される犬や猫が増える一方にある現在、すべての動物を保護施設にと言った考えが正しいのでしょうか?今よりも無責任な飼い主を増やすだけではないのでしょうか。

施設に必要な土地、施設環境の整備、餌、不妊去勢手術、ワクチンや必要となる医療、育成することのが遥かに上回る費用なのです。そこに日本にいない外来種の動物のすべてを保護する施設を建設するということは無謀なことです。

もちろん余裕があるのなら、日本のペットブームが招いたこととして、その地域のペットとして買われることで特定外来種となった動物の被害状況(無責任な飼養者による逸走や遺棄などの状況)、外来種の動物が招いた被害状況などを知らせるものとなり、今後の警鐘の意味でも適切な管理のもとで飼育できる施設を併設する動物園があれば良いとは考えたことがあります。しかし、これは大変なことでしょうし、すべてを救うとしたものではありません。



今回の報道に思うところ…

こうした誤解を広め招いた1つには、メディアの在り方もあると思います。

繰り返しとなりますが、アライグマについては既に法により指定されてしまった動物です。野生化したアライグマの繁殖や定着をはじめとる被害拡大を防ぐために捕獲と駆除は全国で行われています。

今回の報道は、出没した場所が赤坂という点での疑問から大袈裟なようにも見える取り上げ方をされ話題になりましたが、法律を知らない方々に向けて特定外来生物に指定されている動物についての説明、現在カワウソやハリネズミなどの日本に生息しない動物を輸入しペットにされてる飼育者への警鐘を含んだ内容をメディアは正しく伝えるべきであったのではと個人的には強く思いました。



外来種被害防止法違反…

下に貼った記事は、実際におきた犯罪であり違法行為です。

2017年10月、北米原産アライグマを無断で飼育し逃がした女性が全国初で書類送検されたという記事です。
特定外来生物のアライグマ4匹を許可なく飼育した後に逃がしたとして、警視庁生活環境課は31日、外来種被害防止法違反の疑いで、大阪府富田林市に住むアルバイトの女(43)を書類送検した。同課によると、特定外来生物を逃がした同法違反容疑の摘発は全国初。 


「駆除されるのかわいそう」…などの気持ちでは救えないのです。

上に貼らせていただいた現在行われている『署名』についての注意を書かせていただきましたが、間違った情報の共有や拡散、違反にあたる署名活動の拡散、署名等はされないように皆様お願いいたします。

これは、こうした犯罪を犯してしまう方が2度と出ないように、意識と知識を持ち、広め、私たちは犯罪を減らし、不幸な動物を減らし、正しい啓発に努めていきたいものなのです。



特定外来生物による生態系等の被害

環境省や全国の自治体は捕獲に乗り出している状況ではありますが、これだけ急速に増えている背景にあるのは、アライグマの繁殖能力にあります。

アライグマは繁殖期の春から初夏にかけて、1頭のメスは平均で3、4頭、多い場合で7、8頭の子供を産むそうなのです。さらに、北米と違い日本にはアライグマの天敵となる動物がいないため子供の死亡率が低く、増えてしまう状態になっているというのです。

ある記事に記載がありましたが、アライグマを減らすには、年間増加数の何倍もの個体を捕獲する必要があるが、まったく追いついていないことから、さらなる繁殖による増加も安易に予想がされ、警戒感を強めているそうです。



被害が広がっています…

各県や市で目撃情報や生活・農業被害の報告があげられている地域では、市内のアライグマ生息状況を把握するため、情報を収集されています。

人とペットや自然や在来種の動物にとって及ぼす危険があるため、可哀想や可愛いではなく、目撃した場合、無責任に放置せず、市環境保全課までご連絡ください。

⚠️ アライグマ回虫等人獣共通感染症を媒介するおそれがあります。感染症の怖れもあり、アライグマに近づいたり、食べ物を与えたりしないよう、注意を呼びかけている。予防のため、接触は避けるようお願いします。


上の記事は、2011年の十勝のアライグマの被害について書かれた記事です。この当時の記事のなかでも、天敵が日本にいなかったため、急速に生息域を広げ、40を超える都道府県で生息確認され、北海道・東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県・石川県・岐阜県・愛知県・京都府・和歌山県で繁殖が確認された。特に神奈川県浦半島、埼玉県ときがわ町は、生息密度が高いことで知られる。 と書かれています。



こちらは、2018年9月による記事です。特定外来生物のアライグマの生息域が約10年前と比べて、3倍に広がっていることが環境省の調査で分かった。新たに見つかった9県を含め、44都道府県で確認された。環境省は「自治体と協力して捕獲などの対策を続ける」としている。というものです。



他の記事から読み知る…



これは、2018年4月のアライグマが生息するオハイオ州での記事です。
記事のタイトルは、『アライグマがゾンビ化する異常行動 米オハイオ州で目撃相次ぐ(動画)』というわけですから、見逃せない気がしますよね。

このアライグマの異常行動について、オハイオ州の環境省は「ジステンパーウイルスに感染して、脳が損傷している可能性が高い」として、動物を飼っている市民に注意を呼びかけたと記載されていますが、記事に出てくる方は直ぐに狂犬病の感染を疑い、愛犬を抱きかかえ玄関に逃げ込んだが、
  • もしも、外飼いしてる犬たちが、
  • もしも、迷子にしてしまった飼い犬たちが、
  • もしも、野犬たちが、
…と考えられることは当然であり、それを防げる予防はワクチンのみ。
 
ジステンパーは、狂犬病に次いで致死率の高い伝染病で、ニホンオオカミの絶滅の原因となった病気だ。
犬だけでなく、ネコ科やイタチ科、アライグマ科、スカンク科やアザラシ科なども感染するが、人間は感染しない。
 
感染すると発熱が続いて、リンパ系組織が壊死し、ウイルスが全身にまわると結膜炎や血便などが続き、末期になると痙攣やマヒなどの神経症状を引き起こして死亡する。治療法がなく、ワクチン摂取は必須だが、免疫力が低下していれば、感染することもあるうえ、数カ月たってから発症することがあるという。



こちらも同じオハイオ州のものですが、一見すると可愛らしいアライグマの子供たちの話です。

マクドナルド氏によると、通常、アライグマの子どもは母親とともに夏を過ごすが、この3匹はすでに乳離れしていたため、自力で生きることができたのだろうという。

この3匹を見て、素敵なペットになりそうだと考える人もいるかもしれない。しかし、マクドナルド氏はアライグマをペットとして連れ帰るべきではないと話す。「大きくなると、家を破壊するようになるからです」
 
もし、親を失ったアライグマを見つけた場合は、小さな小屋を建てて数日間様子を見てみるのがおすすめだ。確実に母親が近くにいないことがわかったら、野生生物保護センターなどに相談するといいだろう。

アライグマの母親は、はぐれた子どもを探し続ける習性をもっている。なお、アライグマは狂犬病などの媒介となることがあるため、注意が必要だ。

この記事のなかで『アライグマは北米の都会から田舎まで、さまざまな場所に住んでいる。』というところ、さ、に、連れ帰りペットして飼うべきではない。というところを読み忘れてはいけないところだと思いました。

このように生息する地域ですら、踏み込んではいけない一線を持つことが、人間のエゴにならず、野生動物に敬意をもち、動物の生体と生きる環境を理解し互いに幸せに生きるためのあるべき姿勢だと思うのです。



特定外来生物法

特定外来生物法では、アライグマの飼育や譲渡、輸入、野外放出を禁止している。すでにアライグマを飼育している人は許可を受け、逃げ出した際には飼い主がわかるようにしなければならない(識別措置)。一方、動物愛護法では、飼育しているアライグマの虐待や飼育放棄を禁じています。

最後まで責任を持って飼育することが原則であるのは、どの動物のペットも同じことです。が、こうした野生動物の場合は、どうしても飼えなくなったときは、責任をもって都道府県や市区町村に相談し、『絶対に捨てないこと』です。


アライグマは北米原産です。
返す場所は日本にはない。
帰る国もない。

前回のブログにも書いたこの言葉『帰る国もない』ということ、わかりますでしょうか?

ご質問をいただきましたので書かせていただきますが、全国で捕獲されているアライグマが、1970年頃に輸入されペットにされていた頃の個体であることはないと思われます。

逃したり遺棄した場合の野生化してしまっている場合は、生年月日や輸入ルートなどの個体の詳細示すものが装着されていなければ判別が不可能ですが、寿命を考えると、日本の野生化で繁殖したアライグマであるといえるのではないでしょうか。

そうなれば、たとえ、原産国と言われる国へ返すことなどすれば大問題となります。それは日本同様に外来生物扱いになるからなんです。帰る場もない。この言葉の重みを感じてみてください。

海外の野生動物を輸入し、人間のペットに買うことを私は『反対』をしています。こうした人にとって動物にとっての悲劇や不幸を招かないために、さらに、野生動物に手軽に触れられるといった誤解を招きそうな触れ合い動物園や野生動物のカフェなども、彼らにとっては劣悪な環境だと考えて反対でもあります。

愛情をもって飼育している飼い主さんはいます。しかし、生体にあった環境を用意して十分だと言える適切な環境で飼えている人たちはどのくらいいるのでしょうか。

個人の飼い主さんたち以前に、移動動物園やカフェのバッグヤードでは動物たちを狭い檻に閉じ込めて劣悪な環境で飼っている施設も、私たちが目にしてないだけで多くあるのだと思っています。

動物愛護や野生動物の保護の目線で考えても、野生動物を私たち人間の暮らす環境に持ち込むのは危険だし、本来彼らの暮らす自然環境を思えば動物にとっても不幸なことであるのではないでしょうか。だから将来的に法律で禁止すべきだという思いには変わりません。

ですが、現在のところでは法律により禁止がなされていないので、覚悟の上で飼うとなれば、ときに犬や猫以上に大きな罪ともなるわけですから、逃がさない、終生飼育、適性飼育、適性飼育の環境が必須なことを絶対に忘れないで欲しいのです。



最後に…

命を重んじることを大切にしたい私たちは、どんな理由であれペットを処分される動物にしてしまうことは、とてもとても辛いものです。

しかしこれは、先のブログに書かせていただいたように、処分を反対することで、その動物を幸せにできることでも救えることではないことも考えなくてはならないと思うんです。

反対するだけなど無責任なものです。
誰が飼うのですか。

不幸な所有者不明の犬や猫が新しい飼い主や里親募集されていますが、飼育者にも限界もあり、個人的には既に行き詰まりさえ感じています。

現在、著名な人や番組から保護動物についての周知が広がる一方で、私が懸念しているのは、多頭飼育者が増えたことです。

ここに対しての飼育者となる教育も確立していない状況での多頭飼育が一般となるのは危険が含まれます。

多頭飼育は特別なもので、飼育経験の有無だけでなく、誰でもできることではありません。また、その動物にとっての幸せを考えれば、さらに適当かどうかははかれません。

新たな問題や不幸を未然に防ぐために、各自治体の条例による『頭数制限』2頭から3頭まで、登録の徹底、所有者明示の徹底、一般繁殖の規制についてを早急に定めることが求めらているだろうと私は思っています。

このあたりは今回のアライグマの件とは離れてしまうため、別の機会にまたブログに書いていきたいと思います。
Lovely days CHIKA'S MIND TRIP



チカぷの一日一楽

BLOG story,1 - 共生を考える はじめます。犬と生きる素晴らしい暮らしのために、私たち飼い主とは何か、求められているものを思い、考え、伝えて、皆さんと考えあっていきたい。 動物愛護の最後の砦は「飼い主」であるべきです。 Spell my thoughts Lovely days CHIKA'S MIND TRIP

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