ある保護犬と飼い主の本気


先週のことです。
私の暮らす地域で迷子犬を探す飼い主さんの声が届きました。

元保護犬のシーズー。
新しい飼い主さんに巡り出会えて、これからの時間を幸せになるべきチャンスを得ました。

引き取って2ヶ月だったそうです。
まだ懐いてもなかったそうです。
犬たちは私たちと同じように感情を持つように、保護犬たちは、それぞれの育った環境において寂しさや悲しみなどの過去をもっています。

すぐに環境や人にも慣れていく子もいれば、怯えや警戒心から心を開くまでに時間のかかることもあります。

そんな最中、不意な脱走、迷子にしてしまったそうです。

ここまでは、迷子犬としては他にもあるような話なのです。

この飼い主さんは、ご両親が悔やみ悲しまれていることを知り、自分にできる事をと考えてSNSで呼びかけをされていました。

しかし、はやる気持ちと思うようにはいかないことにもぶつかっていました。

そこで懸賞金をかけての捜索の協力をと呼びかけをしました。

事が無事に終わったので今日はブログにさせていただきますが、懸賞金をつけての捜索に対して、お金をかけることに否定的な意見が並んでいました。

皆さまはどう考えますか。

私は同じように動物を家族を持つ身としても考えてみました。

答えはひとつ。

捜索は飼い主さんのすべき責任です。無我夢中で家族を探してるのだから、出来るかぎりの可能性を模索して当然でしょうし、お金をかけてでもと藁をもすがる気持ちと出来る範囲での懸賞金ならば、なにが「問題」となるのでしょうか。

「お金をかけなくてもいいじゃん」
「上から目線」
「金にものをいわしてる」
「捜索費用だすなんておかしい」
そう思ったとしても否定したり批判をコメントに投稿するのって少し違うんじゃないですか?

非常時に非常識じゃないでしょうか?
無責任じゃないですか?

少しでも多くの方に協力を得られるため、なんとしても見つけるために必死であること、一緒に捜索に動いてくれる人を求めてる… それだけです。

お金を支払ってでも動いてくれる人たちがいるのなら「お願いがしたい」それだけ切羽つまってるんでしょうから、それを他人が批判や否定するのは間違いだと思ってコメントもしました。

…… 思いやれないのでしょうか。

なぜ否定をするコメントをしなくちゃいけないのか。必要とされてる協力ができないなら、賛同できないのなら、スルーすれば良いだけですよね。

わざわざ傷つけたりする言葉を書き込んだり、余計なことまでを言わなくては気が済まないのか?

心無いなぁと感じました。

SNSでは、他方の繋がりから思いがけない素晴らしい結果にさえ繋がる可能性が多くありながら、残念ながら度々こうした人たちがいることにもガッカリします。。



この一枚は、確保した際の写真として投稿されました。

懐いておらず噛まれたそうですが、手を離すことなく、捕獲、保護することへの迷いのない思いの強さを個人的に感じました。

この茂みのなかで寒さや恐怖から身を潜めていたんですかね。川沿い、側溝、茂みのなかでの発見も身を潜めている犬たちは少なくないようですが、四六時中の張り込みができるわけもなく無事に発見することも簡単ではないはず。

本当に熱意と愛情ある捜索に感激しました。そして自らが見つけて保護してもらえて本当に良かったです。

とても深い不安と悲しみのなかにいたご両親であるご家族のために捜索されたことも書かれておりましたので、大きな大きな喜びと感謝に安心されたことと思います。良かったです。

先に書かせていただきましたが、保護犬はいろんな寂しい過去を持ってるため、心を開き懐くまでは時間も必要かと思いますが、このご家族のように諦めずに懸賞金までかけても見つけたい強い意思と思いを持たれてるご家族なので、噛まれた傷も良き思い出となるように諦めずに愛情と優しさを向け続け、必ず幸せになさってくれるはずだと思います。



数々の投稿のなかに下の投稿がありました。最後にそちらを掲載いたします。

『今回犬が脱走した原因は「2匹いる犬の家片方を祖母が散歩しに行った際、ドアを閉め忘れた」そうなのですが、家の管理も出来ない人が犬飼ったらいかんよ。命の重みを感じる場所は、日々の生活の中にある。』

ほんとにそう思います。
日々の生活のなか、些細な瞬間、些細な気の緩み、そんな部分ですね。
後悔したときには手の届かない場所なのです。

どれだけ悔いても悲しんでも時間も戻せず、取り返しのきかないことであることは、例え保護犬を迎えたばかりであろうが、何年暮らしを共にしていても、飼い主である私たち家族は「忘れてはならないこと」だと思います。


SNSを開き眺めると
毎日毎日どんだけでも増えているのです。迷子にしちゃう飼い主さんが後を絶たない……

どうして迷子にしちゃうの?
戸締りなどの不注意?

いずれも「所有者の明示」守ってない人たちが多すぎます。

大切にされてるなら、可愛いならば守って下さい。

運良く優しいかたに保護された時、この明示のおかげで連絡がもらえます、身元不明な飼い犬達が帰る場所を失い殺処分をされています。

どうか、私を含むひとりひとりの飼い主さんが、所有者の明示という義務の優しさと重要性を認識し、脱走をさせない強い意識で犬たちの幸せを守っていきたいです。
Lovely days CHIKA'S MIND TRIP

チカぷの一日一楽

BLOG story,1 - 共生を考える はじめます。犬と生きる素晴らしい暮らしのために、私たち飼い主とは何か、求められているものを思い、考え、伝えて、皆さんと考えあっていきたい。 動物愛護の最後の砦は「飼い主」であるべきです。 Spell my thoughts Lovely days CHIKA'S MIND TRIP

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