メラノーマという恐ろしい病気…


最近やたら目につく病気のひとつ。
メラノーマ…。
これは皮膚癌のひとつです。病気の早期発見は難しく、その進行は思う以上に早いのが特徴で、手術の選択も迷ってる暇もないのですがその判断は簡単ではなく、浸潤性が高く、(炎症や悪性腫瘍の発育の場が、周囲の組織を破壊して侵入、増殖してしだいに広まっていくこと。)手術後の再発、リンパ節転移、肺への転移が起こりやすくタチの悪い癌の一種と言われています。

もし肺への転移が見つかれば、一般的な治療だけで完治に持ち込むのは非常に困難ですので、進行状況に気をつけながら転移などを含めた検査は必要です。


皮膚メラノーマと口腔内メラノーマとあり、特に口腔内メラノーマになりやすい犬種としてダックスフントの名前は聞きますが、我が家の家族である多くのダックスたちは幸いにも発症したことがありませんでした。

けれど、いつ起きるか分からない。

もしかしたら、Woody(ウーさん)の身にも起きるかもしれないのだと考え、先日2ヶ月に一度の定期検診の際に先生にメラノーマについてのお話をして、いろいろと話を伺うことができました。

いつも我が家が信頼をおく先生は、皮膚、耳、口の中、歯や歯石のチェックまでしてくれて、よく出来ていますねって褒めてくれたり、より良いアドバイスもいただける先生なので私たち家族にとって欠かせない頼もしい存在なのですが、今後はメラノーマについても気にかけて診てもらえるようにお願いしました。

メラノーマは定期健診や日頃の診察中に見つかることも少なくないといわれますので、我が家のようになりやすいのされる「犬種」を飼われてる皆様は、早期発見のためにも日頃から獣医師さんに相談して定期的な検査をするのも良いかもしれません。

もちろんメラノーマだけでなく、なりやすいとされる病気は犬種によっていろいろとあります。そうした知識を身につけておくのも健康管理をする家族の役目です。どうか皆様の大切な家族のために犬種のことを学びながら、どこか具合が悪くなってからではなく、できれば定期的な検診を受けることも検討してください。


上のブログは、茨城県で保護されたミニチュアダックスフントの「幸ちゃん」です。こちらのブログ内では腫瘍と書かれているだけで、メラノーマとは記載がされてないけれど、腫瘍の成長の速さからも個人的には口腔メラノーマを疑ってしまいました。


口元の腫瘍の状況から、かなり進行しているのではないかと思われます。
元の飼い主さんは病気が発覚して飼育放棄し遺棄したのでしょうか。
…… 勿論わかりません。

だとするなら、余計に病気で苦しむ愛犬を見捨てることができる心境が分からないです。

見るのが辛いから?
お世話するのが辛いから?

辛いのは、あなた以上にこの子なのだから。そして痛みや苦しみを緩和し乗り越えて生きよう、生きたい理由となる元気、その生命力を与えられるのは飼い主さんしか出来ないのだから。

長くはないかもしれない生涯を大好きな飼い主さんと穏やかに安らかに生きる時間を与えてあげて欲しかった、彼女が苦しみではなく、大好きな飼い主さんに添い遂げたい思いを叶えるために最後まで寄り添ってあげて欲しかった…… 

いや、まだ間に合うから現れてほしいです。会いに現れて欲しいです。



いつも静かにブログを読ませていただきながら見守らせていただきましたミニチュアダックスフントの「カイくん」も悪性のメラノーマに侵されていました。

けれど、愛情いっぱいに優しい手にお世話されながら苦しいだけでない穏やかな日々を過ごすことができていたと思います。この時間がこのままこのまま…せめてゆっくりゆっくり…と、小さな奇跡の積み重ねを日々願っていましたが、とても残念ですが、亡くなってしまいました。

カイくんは最期まで精一杯に生きてくれました。カイくんの精一杯を生き抜けるように生き尽きるまで生かしていただけました。この感謝で一杯です。


感謝をこめて、この機会にブログにさせていただくことにしました。

本当なら飼い主であった方がどんな時も彼の側で笑顔を見せながら、可愛いね!愛してるよ!声をかけながら愛に満ちた日々を過ごさせてあげて欲しかった。そんな家族、飼い主でなければならないのに……

彼にとっては、病気になってからも変わらずに飼い主さんを大好きで、飼い主さんと過ごす日々が苦しさより勝るものだったはずだから。

私たちも犬たちも歳もとります。
なりたくなくても病気にもなります。
どんな病気になるかも分かりません。

フィラリアなどの予防ができる病気もあります。治療法がある病気もあります。治療法もない病気もまだまだあります。

このすべてにおいて愛情を持って理解をしてほしいし、そのために必要不可欠な責任と覚悟を持ってペットを飼うということを考えて、彼らと私たちの健康を第一に、死と隣り合わせにある迷子にはしないように努め続け、終生ともに生きることを誓ってほしいです…


ペットを飼う皆様
どうか約束してあげてください。
どんな時も変わらず愛し続けると。
どんな時も掛け替えのない唯一無二の生涯を最期まで一緒に生きることを。




最後に…
カイくんの本当の飼い主さんへのメッセージが書かれている投稿がFacebookにもありましたので、こちらもあわせて下に貼らせていただきます。

投稿先のコメント欄には、当然ながら飼い主さんに対する怒りの言葉もありましたが、私はこちらの投稿にはカイくんと触れ合ってきたからこそ、彼のために伝え届けたい、亡くなった今も尚、カイくんの代わりに、カイくんに対して何かできることはないだろうかという思いが詰まった愛情しか感じませんでした。

怒りや憎しみもない、カイくんを思う一心。カイくんから伝わった気持ちだけだと感じました。

だから、このブログを読まれる皆様も飼い主さんを責め立てる思いはカイくんの為を思って胸にしまっていただけたらと思います。

私もカイくんの飼い主さんを責める気持ちは感じません。なぜなら、飼い主さんが連絡をくれるんじゃないかと一抹の期待を残したいからだと思います。

病気になるのは、誰も選んでなるわけではないのですから、飼い主さんが悪いわけでもありません。ただ、見捨てるのは別の話です。

見捨てる事はしてはいけません。

健康を守るため、必要な治療もしないで飼育放棄するのは虐待です。そして見捨てる行為は遺棄であり犯罪です。

カイくんの飼い主さん
そんな人であってほしくない。
僕の大好きなお母さんはね……
カイくんが一番望んでるはずです。


カイくんのお母さんに届くように多くの人達が願っているから、安心して眠っていてください。

カイくん、生まれてきてくれて生きてくれてありがとう。カイくんのおかげでメラノーマのことを知らなかった人達とも多くの皆様と気をつけていくようにするからね。ご冥福をお祈りします。

幸ちゃんの病状が少しでもゆっくりと、そして不快や苦しみを抱えるだけでなく、生きることの楽しみや喜びにより穏やかで安らかな日々を過ごせるように心から願い祈っています。
Lovely days CHIKA'S MIND TRIP



チカぷの一日一楽

BLOG story,1 - 共生を考える はじめます。犬と生きる素晴らしい暮らしのために、私たち飼い主とは何か、求められているものを思い、考え、伝えて、皆さんと考えあっていきたい。 動物愛護の最後の砦は「飼い主」であるべきです。 Spell my thoughts Lovely days CHIKA'S MIND TRIP

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