インドで「野犬集団」にかみ殺された子供が12人に 屋外のトイレに出て襲われた子も
野良犬に慣れたはずのインドで騒がれるほど残虐な事件「野犬集団」は、なぜ子供を襲うのか、その原因は……
海外に行くと、たとえ繁華街だとしても野犬が当然のように歩く姿に遭遇することがある。
外務省は公式サイトを通じて、海外渡航者に注意を呼びかけているが、安全な日本での生活に慣れきった人にとって野犬の恐ろしさを実感するのは、なかなか難しいかもしれない。
インドでは最近、野犬の襲撃事件が相次いで起こり、問題となっている。
野犬が人を襲うことは珍しいことではない。
しかし、今回問題となっている地域で死者が出るケースはまれで、事件のあった村は恐怖に包まれている。
AP通信によると、インド北部ウッタル・プラデーシュ州のシータープルで凶悪な野犬の集団が出現。
地元警察のアナン・クルカニーによると、2017年11月から12人の子供が犠牲になっていて、先週だけで5~12歳の子供6人が殺された。
野犬に殺された子供たちは、当時マンゴーを集めたり、用を足すために外に出ていたところを襲われた。
シータープルの家庭の多くは屋内にトイレを設置できていない。
野犬集団はどこから発生した?
では、野犬集団はどのように発生したのか。シータープルの村人からは、近隣で違法操業していた屠殺場の閉鎖が原因なのでは、という声が上がっている。
この屠殺場が閉じたことで、当てにしていた食糧がなくなり、野犬の攻撃性が増したと考えられている。
シータープルでは、野犬の襲撃を恐れて登校を控える生徒が続出する事態になっており、学校側は登下校時に保護者の付き添いを求めている。
また、子供に屋外で排泄をさせないよう行政が呼びかけている。
それでも、5月1日には3人が殺され、次いで4日に2人が死亡するなど被害は拡大する一方だ。
5月4日に犠牲になった7歳の少女ギタは、他の2人の子と一緒に果樹園でマンゴーを採っているときに野犬の集団に襲われた。
2人は運良く逃げおおせたが、ギタは野犬に囲まれてしまった。
村人たちはすぐに果樹園へと助けに走ったが遅かった。
ギタは変わり果てた姿ですでに息絶えていたという。
一連の襲撃事件を受けてシータープルの行政長官は声明を出し、襲撃する野犬をすべて捕獲するまで、子供たちを外で遊ばせないよう勧めた。
行政は、平和を取り戻すために野犬の捕獲員を配置してこれまでに24匹を捕獲したそうだ。
それでも脅威は払拭できていない。
村人たちは野犬を見つけるなり、射殺したり、首を絞めて駆除している。
もう、それ以外に方法はないと考えているようだ。
こんな恐ろしいニュース記事を見かけました。ある程度の野犬の事情は狂犬病の問題と重ねて知ってはいましたが、日本では狂犬病予防接種は法律で義務となっていますし、自ら犬が人を襲うなんて余程のことがあったのでは?と思うことでもあって、ここまでとは思っていなかったこともあり、自身の甘さもあるのでしょうが、インドで実際に起きている野犬問題は深刻な状態に発展してしまった様子に驚いています……。
しかも、昔から聞くのはインドの宗教上の理由「殺生を好まない」こと。
良いことであるはずのことから野犬と呼ばれる犬たちが多くなってしまったこと、さらには環境問題や感染症、狂犬病の原因にもあるとは聞いていましたが、宗教を重んじる国の村人が犬たちを射殺したり首絞めをして駆除してるなんて…… ホラーかゾンビ映画なのかと思うくらい異常な感じもうけました。映画なら良かったのに……。
いくら犬が好きでも
吠える噛むと知っていても
いくらなんでも
こんなことが起きている環境は人にとっても犬たちにとっても関係は良好でなく異常事態だし、良いわけがない。
そして、こんな風に生きるしかない野犬を育ててしまった環境にも悲しい怒りを感じています。
▼ 原因があるのに原因は野放し
野犬を生み出すのは人間です。野犬として生きるしかない犬たちの抱える問題自体に寄り添うことなく取り組むことなく「駆除」という方法での対策では永遠に終わりがなく解決しないはず、、そんな考えしかしないなら、インドから犬を一頭もいない環境にするしかないでしょうね。
だって、捨てる人もいれば、無責任な放し飼いにするひともいれば、避妊去勢手術されてなければ当然のように繁殖するのだから。
野犬が生まれた背景にこそ原因を生み出す問題があり、その問題は野放しとされてることが深刻な状態……だと思います。
関連記事としてあったものに、こちらがありました。
一見するとまるで別問題に感じるだろうけど、これも少し見方を変えれば、国のかかえる問題、原因がここに繋がるのだろうと思いました。
幼児や乳児まで狙う性犯罪が都市人口の増加とともに急増。常習犯を有罪にできないインドの刑事・司法制度の不備が事態を悪化させる
インドの首都ニューデリー警察が少女らへの性的暴行容疑でスニル・ラストーギ(38)を逮捕したときのこと。5人の子供の父親でもある彼は、ぞっとする供述をした。この十数年間に500人以上の少女に性的暴行、もしくは性的暴行未遂を働いたというのだ。
ラストーギの事件はインド社会に衝撃を呼んだかもしれないが、彼が一度も罰せられていないことは人々にとって意外ではなかったようだ。
ここ数年、はびこる貧困と急速な社会の変化、お粗末な司法システムのせいでインド各地で性的暴行事件が増加している。
事は違えど、読めば読むほど「野放し」という言葉のもつ意味の深さ、この部分からは日本もまた似ている問題を抱えているように思えてなりませんでした。(記事から一部を抜粋させていただきましたので、記事をご覧になってみてください。)
適切な対策は何か…
人と動物との関わり方とは何か…
インドに限ったことではないのですが、野犬を生んだ人間の愚かさが招いた問題に本気で取り組んでほしいです。
▼ 野犬と狂犬病について
今年も狂犬病予防接種が四月頃から始まっていますが、皆さんの家族である愛犬の予防は済みましたか?
接種後の証明の「注射済票」は、法律で首輪などへの装着の義務付けられていますが、所有者である私たちと愛犬の関係を繋ぐ「迷子札」ともなる大切なものですので必ず首輪に装着してくださいね。
実はペットを飼う人たちが増えてる一方で、日本ではワクチンをきちんと接種しない飼い主が増えてるようです。
これは犬たちにとっても私たちにとっても良いことではなく、法律で定められたことを守らない人たちには飼い主となる以前に人としてのモラルやマナーの悪さを感じます。
このような無責任な感覚の人たちが増えれば、今はないけれど感染症の問題やインドが抱えるような深刻な問題も生み出しかねないでしょう。
インドは狂犬病の犠牲者が世界で最も多い国で,年間2万人以上が狂犬病で亡くなっています。インド人は宗教上の理由で殺生を好まないため、野犬がそのまま放置されており、至る所に野犬がいます。インドでは狂犬病の感染源動物として95%以上が犬で,次いで猿とのデータがあります。野犬や猿には絶対近づかないようにしてください。たとえワクチンを曝露前接種していても,犬などのほ乳類に咬まれたりなめられたり引っかかれたりした場合は追加のワクチン接種等が必要ですので,その日の内に医療機関を受診してください。
人間って、人災という言葉が示すように災いをもたらす動物なんでしょうね。。。
このニュースはインドですが、日本でも悲しい存在「野犬」はいます。
そして野犬の存在を野放しにしているだけでなく、餌を与える人たちまでいて、それを支援する人たちまでいて、野犬と呼ばれる悲しい犬たちを減らすどころか、不幸なことに繁殖させてしまっている大きな問題が各地で起きています。
Lovely days CHIKA'S MIND TRIP
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