餌付け?餌やり?なんの為?責任はどこにあるのか…


下の写真は、野生のワシです。
いつも自然のこと、野生動物のこと、保護活動を知り学ぶためにもこの方の活動をTwitterをみています。


今日は、また人間の行為により、不適切な関わり方により被害を与えてしまったという残念な投稿を見かけました。


そこに感じたのは、広く捉え考えれば、私たちにとっても割と身近なことにも例えられると感じたので、ブログにします。先ずはTwitterからの投稿を以下へコピペしますので、読んでみて下さい。


羅臼で行われている観光船からの餌付けに集まったワシが空中でつかみ合いになり、そのまま岸壁に激突! 

ワシたちは海に落下し、一羽は何とか飛び立てたものの、オオワシの幼鳥が飛べなくなり保護された。

診察の結果、翼裏に深い裂傷を負っていたため、縫合により止血した。
▷ https://goo.gl/aGZt6v



自然との関わり方が杜撰すぎる。
これが私が読んだ時に率直に感じた気持ちでした。

餌付け??
野生の動物へ???
客寄せの為?
話題?見世物のため?

あまりに醜い
無責任な… エゴ… 身勝手さ…

所有者となる責任を持つべくペットでもないのです。
自然の世界のこと。
野生の動物です。
保護区でもなく、それを保護する知識と権利のある立場でもない人たちなのに。

野生動物への餌付けが引き起こす問題として個体数増加や動物の行動パターンの変化などがありますが、人獣共通感染症の広がりなども懸念されています。

餌なんて与えたら大変なことです。
犬や猫でも大変なことです。

野生動物

この言葉をどう捉えてるんだろう。
どうしてこうも人間は…と、咄嗟に口走りそうになり思うけど、割と身近なところにも通じる感覚があることが浮かびました。無責任な行為です。

野犬の餌やり

山口県の周南市などに見られる野犬の餌やりの投稿、こちらのコメントや、禁止されてることでさえ守らず、餌やりを正当化してる理由?なんか見てみると良く分かります。

身勝手な優しさ?という無責任が暴走。逸脱してる。

これは、無法地帯であり
あらゆる危険を増やし
幸せに結ばない
決して保護活動ではない。ということです。

先ほどの「熊本県の犬の感染性による殺処分」のブログを読んでくださった皆様には、より分かりやすいのではないでしょうか。


先日、地域猫は餌やりを認められてしてるのに、犬だって地域犬としてと言われる方がいました。

この方は地域猫の活動を良くご存知ないのだと思いました。

なぜなら、誰でも勝手に地域の野良猫に餌やりをしてよいものではありません。活動されてる地域のサポーターとなり、そこにあるルールを守りながら不妊去勢された一代かぎりの猫たちのお世話を地域の皆様の迷惑とならないように、猫たちに感染症や病気にさせないように、餌やりだけでなく、トイレや清掃を行い後片付けにより清潔な環境にも配慮した活動をしてる皆様です。

このような方々に対して無知なだけで、誤解を招くような失礼なことを言わないでほしいと思いました。

野犬の餌やりを地域猫のように言われるのならば、せめて、自身で捕獲して不妊去勢して、トイレや環境の衛生管理、何もかもしてから言われるべきでしょう。

が、公共の場所でするのは勿論、餌やり同様に禁止されています。(公共の場所であれば管理者の許可を得ない物資等の持ち込み許可や確認が必要でしょう。)

これだけのことをするのなら、一人一人が一頭一頭に責任を持ち、飼い主となる責任を養い、連れて帰り、愛情を注ぎ、健康を守り終生飼育をされることが犬たちの安全と幸せのためであり、ベストであることでしょう。

これができないのならば
責任が持てない人だということです。
できることは
せめてとの支援や餌やりではなく
無責任なことをしないことです。

一頭でも多くの野犬が行政の努力により安全に捕獲されることを願い、人に慣れる為のお世話とトレーニングを得て、健康を手にして譲渡犬となり、里親さんに出会えるまでになれること、それこそを応援すべきなんじゃないのでしょうか。

なぜ、いつまでもあのような過酷な環境下で餌ばかり与えて救ったような気持ちに満足してるのか?

とてもじゃないけど
疑問でしかありません。
だってそうでしょう?
飼い犬を迷子にしてしまってる皆さまなら、迷子にしてしまったことがある皆さんなら、一刻も早く無事に保護されたい気持ちが分かるはずです。

野犬として生きることは不衛生であり不健康です。交通事故や様々な病気、感染症のリスクに晒されています。

健康でないことは幸せですか?
健康であることが幸せなんです。
私自身でさえ、常日頃からそう感じています。体調を崩すこと、病気になることが辛いのです。

人の関わり方
とても重要であり重大なことだと感じています。



昨年1月、シカ避けの網に絡まり、片翼の風切り羽をほぼ全て根元から折ってしまったオオワシの幼鳥。

飛翔能力を失い、北に帰ることができなくなってしまったが、丸一年かけて風切り羽が生え替わった。

今日、広大な自然界へと帰って行った若ワシに、『よく頑張ったな!戻ってくるなよ!』と声をかけた。
▷ https://goo.gl/mTBkDw


下の記事は、カモシカの事が書かれています。このように現れたら皆さんならどうしますか?

今の私なら、大きな音を出して山へと追い返してあげます。人間を怖いと思って欲しいからです。

人里に現れてはいけないのです。
私が猟師ならどうするのですか。
人を恐れずに近寄ってはいけないのです。

きっと、餌を与えた人がいたのでしょうから、その人間の間違いを正し、カモシカに危険性を伝えてあげるためにです。これが私の愛情です。

そして出来るだけ山には無闇に出入りしないことを心に置きます。山の食べ物を奪ってしまわないように努力しようとします。

そのくらいの事しかできないけれど、野生動物と私たち人間のための境界線をピシッと引いて生きます。

私がこのような経験をしたとき
単に動物が好き!といった自分本位な感覚だけの昔ならば、無知な頃ならば、大ハシャギしていたのだろうと思いますが、今は悲しくなります。

一瞬の間違い、間違った優しさが危険を与えることになるから、このカモシカに見送るとき「生きていて欲しい!」と絶対に願うからです。
Lovely days  CHIKA'S MIND TRIP


チカぷの一日一楽

BLOG story,1 - 共生を考える はじめます。犬と生きる素晴らしい暮らしのために、私たち飼い主とは何か、求められているものを思い、考え、伝えて、皆さんと考えあっていきたい。 動物愛護の最後の砦は「飼い主」であるべきです。 Spell my thoughts Lovely days CHIKA'S MIND TRIP

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