容易ではない… それでも受け入れる覚悟
下書きのブログの続きを少し書こうという思いと、今夜はゆっくり寝ようという思いの狭間で、見かけてしまった投稿のことを話します。
この1匹の犬
凛とした昔ながらの柴犬の性質を強く感じるような姿勢の犬の写真に目が止まりました。
そのままに投稿を読んでみた……
一言でも二言でも足りない背景
見かけたけれど、時間がなさすぎた
そんな気持ちでした。
それでもこうして記事にするのは
投稿されてる人達の強い柴犬への愛情と諦めない思い、何よりここまでの努力に胸が熱くなりました。
我が家でも私がまだ子供の頃にブリーダーさんに少し大きくなったからと貰ってきたりした柴犬たちや子犬から育てる機会も貰えて飼っていましたので、その思いも重なることと、なかでも「竜」という1匹のオス犬に似ていたり、思うところがあるからです。
先ずは、以下の投稿をどうか読んで下さい。
とても悲しく悔しいお知らせです。
長くなりますが どうか読んで下さい!
事実のみ嘘は書きません。
10月2日に保健所に収容された若い柴犬の男の子(仮名ガルくん) 青い首輪を着けています。
きれいな柴犬だし首輪してるし 迷子だから飼い主さんが探しているかも…。
最初はそう思い、いつも通りチラシを作成しコピーし保護地区にメンバーとポスティングを始めました。
すぐに見つかると思っていたのに見つからず日にちは過ぎました…。
そしてこの子は
人を威嚇し
噛む可能性があるので
一般への譲渡対象から
外されました。
譲渡が出来ないなら
元の飼い主さんをさがし返すしかない!と思いました。
保健所にお願いして少し殺処分の日をのばしてもらいました。
ポスティングでは
限界があるので
保護地区周辺に新聞折り込みを
約10000枚入れました。
それでも飼い主さんは見つかりませんでした。
殺処分の日が来ました。
殺処分場に行くトラックが来て
すごい悲鳴が聞こえトラックに
乗せられた柴犬ガルくん
号泣しながらトラックを見ていた飯塚さんの元に電話が…。
メンバーのHさんでした。
私 ガルくんを訓練に出してガルくんを飼いたい!駄目かな!って
飯塚さんはすぐ職員さんに事情を話してトラックからガルくんを降ろしてもらいました。
これで生きていけると
メンバーみんなが喜びました。
私はすぐ獣医さんに去勢手術の予約を入れ受け入れて下さる訓練士さんを探し予約しました。
しかし
トラックから下ろされたガルくんに保健所の職員さんが胴輪を着けようとし噛まれてしまいました。
ガルくんの気持ちになれば
信頼関係の築けていない人に
無理やりおさえられた事が
恐怖だったのだと私は思います。
でも
そんな状況だった事は重視されず
噛んだ!と言う事実しか言われず
ガルくんの立場はどんどん悪くなりました。
元の飼い主さんの目に届く様に
1週間連続で迷子犬情報を新聞に掲載し、前回折り込みを入れていない他の新聞にも折り込みを入れてみました。
それでも飼い主は見つかりませんでした。
まだ若く、訓練すれば家庭犬として
きっと飼える!
とりあえず6ヶ月
駄目なら延長して訓練してもらおう!とメンバーで話し合いました。
保健所に引き出しすぐ去勢して訓練に出す事を伝え、その後 メンバーが責任を持って飼う事も伝えました。
しかし
保健所は噛んだから
金曜日に殺処分すると…。
最後の最後まで諦められず
今日、島根動物愛護ネットワーク代表西原さんが 訓練士さんと連絡を取り保健所へ話に行って下さいました。
訓練士さんも来週ガルくんを保健所に見に来て判断すると言ってくれました。
それなのに保健所の回答は、
絶対に噛まない保証がない!
噛む可能性がある犬は出さない!
金曜日(明日)殺処分する。
と言う答えでした。
かなりながい時間をかけて話し合いしてくださったのに、何を言っても噛む犬は出さない!が、保健所の答えでした。
まだ若い柴犬ガルくん
訓練に出すと言っているのに
その後、
アニマルレスキュードリームロードのメンバーが気をつけて飼うと言っているのに、頑なに『噛む可能性のある犬は保健所から譲渡出来ない!』でした。
ガルくんは明日
保健所の所長、部長の判断で殺されます。
助けたくても助けられない
助ければガルくんには
未来があるけど
助けられなければ
明日さえない…。
生かす殺すの判断を
犬に興味がない人が決めていいの?
来週 訓練士さんが
判断してくれると言っているのに…。
じゃあ保健所は100%噛まない犬しか譲渡しないの?
100%噛まないとどこで判断するの?
犬の生きる、殺すを判断するのが何故
所長や部長なの?
訓練士さんが見て、この子なら時間をかければ家庭犬になれると言ってくれるかもしれないのに…。
その判断も待たず明日殺処分されます。すごく悔しいです。悲しいです。
若くて元気いっぱいなのに…。
明日 殺処分されます。
アニマルレスキュードリームロードは『この子どこの子』迷子犬、迷子猫をお家に帰す活動をしています。
その度に必ず
その子がどうなったかのご報告をします。こんな悲しいお知らせになった事が本当に辛いです。
島根県出雲市小山町113-1
NPO法人
小さな命を救いたい
アニマルレスキュードリームロード
読んでいただき有難うございます。
皆さんの心にも何かしら思いが宿ったことと思います。
言葉にならない重々しい氣持ち
どうにもならぬ悔しい悲しい氣持ち
…… それとも怒りでしょうか。
私も読み終わった時に率直に感じた思いをこの投稿にコメントとしても残しました。
とても難しい問題です。
しかし、「アニマルレスキュードリームロード」さんが、これだけ努力されてきたから……
率直にとても悲しく思いました。
時間がある限り
諦めずに諦めずに
犬の代弁となって今回の殺処分を見送って頂けるよう懇願してみて下さい。
そして、犬だけではなく職員さんの噛まれた驚きや痛みにも心からご配慮をされますようお願いいたします。
きっときっと心を傾けていただけると信じます。
因みに、こちらの保健所や職員さんを批判される方々もいました。
ですが、そんな事をしても事態は求めている願いは叶うわけもなく、かえって悪くしかならないはずです。
犬の心を育む時間は
未来にしかありません。
未来という時間を与えてあげられるのは、今や保健所の判断によるものです。
保健所の言われるように
人を噛んでしまった犬を譲渡する(引き出す)ことは出来ないという、厳しいけれど危険性の判断が必要となることも十分に理解はできます。
しかし、柴犬の身の上を案じて「アニマルレスキュードリームロード」さんが、ここまでされてきた努力、生かしたい一心や殺処分反対なだけでなく、実際に必要なトレーナーを入れて向き合っていく強い責任と覚悟も大きな愛情もまた深い理解ができました。
できるならば、
できるならば、
言葉が話せない犬たちのために
適切な飼育を受ける「チャンス」を与えてほしいと願ってしまいます。
懇願したい思いになりました。
保健所の職員さんも、威嚇などがあり噛む可能性のある犬であったならば、不安に怯えギャン泣きしていた犬を車から降ろしたところであるならば
少しだけ、少しだけでも「驚かせてごめんな、良かったな!もう大丈夫だから」そんな氣持ちで声かけをしたり、犬の興奮が落ち着くまで、そっとしておく時間をかけてあげて欲しかった。
もちろん、その場にいないので投稿内での判断や憶測でしかないのですが、適切な扱いとして考えれば、これは人にとっても犬にとっても互いのために必要な行為であり、安全を考慮した対応だったのではないかという私の感じる考えです。
(こちらの保健所の批判、職員さんへの批判ではありませんので誤解されないようにお願いします。)
何をされるか 怖くて怖くて
嫌で嫌で たまらなかった
やめて!の一言が噛み付く行為となってしまったんじゃないかと、そんな心情だったのではないでしょうか。
そのように思えてなりませんでした。
とても愛された柴犬
君は愛されるために
努力された方々いたんだよ
これほどの枚数の新聞の折り込みにポスティング……
綺麗な青い首輪
こんなに綺麗なのに残酷な首輪
私たち飼い主と繋ぐものがない。
首輪に必要なものは、リード
そして、何より大切な
所有者の明示がされていない。
必ずすべき事がされていない。
申し訳ないけれど言うよ、
君の飼い主は最低だ。
残念だけど、本当なんだ。
君が悪いわけではない。
君が悪い子なんかじゃない。
育ててもらえなかったんだよね。
君の柔らかく優しい心を
知って貰えなかった
大切に育んでもらえなかった。
だから、人との関わり方を知らないんだよね。何も分からないんだよね。
でも、噛んじゃダメなんだよ。
噛んだら痛いんだからね。
痛いことされたら嫌なのは、お互い様だよ、職員さんも傷ついたはず。
反省して職員さんに謝らなきゃね!
でも、大丈夫!
そんな君を幸せにしたくて
こんなにも優しくされたんだよ
こんなにも愛されたんだよ
愛されているんだよ。
きっと知っているよね。
君たち犬は私たちにない力がある
とても賢いから。
・・・どうなるか分かりません。
保健所や県などにお電話されてる方々も多いようです。相変わらずこのような事が起きると苦情、抗議、批判の電話が多い。やめてほしい……
他にも犬たちがいます。飼い主さんからの電話、里親になろうと譲渡についての問い合わせの連絡もあります。
しかし中には冷静に意見を届けて再度検討を願い届けている人もいるようですので、良い方向に向かってほしいと心から願っています。
万が一、今回の柴犬の殺処分の判断には皆さんからの適切な提案や意見が対応される事はないかもしれません、それでも無駄にしないために、この先にと繋げてほしいと願って、改めて私も冷静に考えた声をメールで届けたいと思います。
しかし、残す言葉となるのは
飼い主の存在です。
飼い主の責任の大きさと重さを忘れてはいけないと言うことだと思う。
犬たちは関わる人間や環境で育まれ、それにより一生が決まります。
犬を飼うことは、どの犬にも言えることですが、犬のこと、犬種の性格を知り理解することを忘れないでほしいです。
柴犬は日本犬らしい犬です。そして寡黙で頑固です。無邪気な表情豊かな洋犬に比べると特有の落ち着いた大人な雰囲気、気の荒い面もある犬種でもあると思います。これもまた飼い方、飼われる環境次第だと思います。
我が家で飼っていた柴犬たちも個々に性格があり違いがありました。他の犬種よりもハッキリとしてる印象が強く残っています。
柴犬の性格といえば、飼い主や家族に対して非常に忠実といわれますが、先に話した「竜」は、私の事を妹くらいに思っていたのか、家族の一員としては思っていたと思いますが、散歩中に他犬や家族以外が近づくと警戒して前に出て私を守る姿勢をとりましたが、特に懐くという印象は特になく距離感を常に感じていました。
誰に対しても無駄に吠える事や唸る事や噛む事などの問題は決してありませんでしたが、一言でいえば「クールな犬」でした。
家族のなかでも「竜」をお世話し教育をしていた父親や祖父にだけは特別なことはありました。柴犬をよく知り愛していた父や祖父なので、それは父親たちがそうして望んで育てたからだと思っています。
私が育てさせて貰えた子は、人懐こい性格な犬となり、誰にでも触れられるのが好きで戯れるのが好きな犬になりました。柴犬好きな人達にすると「柴犬らしくない」とさえ言われた事もありましたので、大人になった今なら少なからず、その意味も良くわかります。
大胆でありながら冷静沈着に周りをよく見ています。小型犬は表情や身体やを使って愛情を全開にして飼い主に懐きますが、柴犬の懐き方はそれとは異なるそうです。
飼い主となるとき、最初の甘噛みからのトレーニングを学び理解し教える事が大切です。甘噛みだから、子犬だからといい加減にしてしまうと、後々コントロールできなくなるので、ダメな事は私たちが親に教わったように繰り返し繰り返しの注意をしていきましょう。
柴犬は、古くは平安時代から猟犬として飼われており、番犬となり、私たちの良きパートナーとして家族の一員として暮らしてきた犬たちです。
私はそれ以降は柴犬を飼っていません、それは柴犬の性格が私とは異なり、私が飼い主となることは柴犬にとって幸せであるかどうかに疑問があり、向いていないと判断したからです。
柴犬、捨て犬、雑種、シェパード、シェルティ、グレートピレニーズ、カニヘンダックスフント、ミニチュアダックスフント、様々な犬と暮らしてきた私がダックスを多頭で長く家族に迎えてきているのも理由のひとつですが、その犬が悪いわけではなく、柴犬が悪いわけではなく、飼う側が柴犬という犬を学び知り、その犬の性質を理解して生かし育むことができるかどうかの判断することはとても大事なことだと思っています。
Lovely days CHIKA'S MIND TRIP
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